グリースの性状表は、グリースの特性や性能を示す表です。
一般的に、グリース性状表には以下のような情報が含まれています。
- 色や外観
- 使用されている増ちょう剤
- 基油や危険物の分類
- 使用温度範囲
- 基本的な物理的性質 等
これらの情報は、グリースの適切な選択や使用に役立ちます。
グリース性状表を参照することで、潤滑油の性能に合った適切なグリースを選択できます。
グリース性状表の用語解説
⚫️ ちょう度
ちょう度は、グリースの硬さを表示する値で潤滑油の粘度に相当するものといえます。
ちょう度の分類は、NLGI(米国潤滑グリース協会)によって定められた、NLGIちょう度 分類が代表的で、現在は、国際的に標準化されています。
⚫️ 滴点
グリースは加熱すると軟化し、ある温度に達すると流動状になります。
その時の温度を滴点といいます。
*滴点は、グリースが高温環境で使用される場合に重要な性能指標となります。
⚫️ 離油度
グリース中の潤滑油がどれだけグリースから分離するかを示す性能指標です。
この性能は、特に高温や高負荷の条件下で重要となります。
*離油度が低いグリースは、潤滑油が安定してグリースに保持されるため、長期間にわたる 潤滑性能を維持しやすくなります。
⚫️ 蒸発量
グリース中の水分と軽質油分の蒸発減量を重量%で表わしたもので、一般に、低粘度油を 原料とするグリースあるいは比較的高い温度で使用するグリースについて、蒸発損失が潤 滑性に影響を与えるかどうかを評価するものです。
⚫️ 酸化安定度
グリースの「酸化安定度」とは、グリースが酸素と反応して劣化する速度を示す性能指標 です。酸化安定度が高いほど、グリースは長期間にわたって劣化せず、その性能を維持し やすくなります。
*特に高温環境で使用される場合や長期間にわたる使用が想定される場合には、酸化安定度 の高いグリースを選択することが重要です。
⚫️ 銅板腐食
グリース中の酸性物質や酸化劣化による酸化生成物、あるいは腐食性イオウなどによって ひきおこされます。
⚫️ 混和安定度
混和安定度とは、グリースを規定の混和器で10万回混和して、25℃に保持したのち、さ らに60回混和したのちのちょう度。グリースの機械的安定性(長期使用での軟化の傾向 の程度)の評価法のひとつです。
⚫️ 灰分
灰分とは、油中に含有する不燃焼性物質の総称。主な成分は、鉄、珪素、アルミニウム、 カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、ニッケル、バナジウムなどの化合物と輸送や貯 蔵中に混入する砂、塵埃(じんあい)など。
産業用グリース情報
BOLUB シリーズ
極圧性能を重視した重工業等、設備機械の潤滑トラブルを解消するために有効なグリースです。ノントラブルで、焼付き防止・かじり防止・摩耗防止・振動防止により、省エネルギー効果を発揮します。特に、高荷重、衝撃荷重を伴う生産設備にご使用いただけます。
詳細情報はこちら▼
https://univite.co.jp/products/special-lubricants/bolub/grease2/
Unilopal シリーズ
Unilopal 【ユニルオパール】はフランスの潤滑油メーカーです。超高温域で使用可能な特殊グリース、NSF H1グレードの食品グリースなど、欧州産のベースオイルを使用した高品質な商品を取り揃えております。
詳細情報はこちら▼
https://univite.co.jp/products/special-lubricants/unilopal/