二輪車用と四輪車用エンジンオイルは違うのか?
まず結論から書いてしまいますが、バイク専用エンジンオイルとクルマ用エンジンオイルは違います。
但し、一部を除いてということになります。
その理由は単純で、エンジンの仕組み・構造が違うからです。
四輪車用のエンジンオイルはピストンの直線運動からクランクを回転させるまでの回転運動へ変換する仕組みに対して潤滑する役割を受け持ちます。ミッションオイル等の駆動系とは別となっていることが多い状況です。
対して二輪専用のエンジンオイルは、回転するクランク機構の後、トランスミッションの歯車類の構造物から更にクラッチ類、できればあまり滑らせず、摩擦力が必要な構造物がエンジンオイルに浸っていることになっています。これも一部を除きます。
バイク専用オイルはさまざまな仕組みと構造の全てをトラブルなく潤滑しなければなりません。
ピストンが上下し、コンロッドのベアリングが高回転でぐるぐる回り、沢山の歯車が常に噛み合い、何枚ものクラッチプレートが押し付け合いながら四輪より高回転、冷却ファンが付いていたり付いていなかったり、低速でどんどんオイルの温度が上昇と、思い浮かべるだけで過酷な環境そのものです。
要するにパワーを生み出すエンジンと駆動系の一部が一体化されているという違いが明確にあるため、バイク専用エンジンオイルが存在する訳です。
ということで、各社凌ぎを削って、バイク専用オイルが開発されている状況となっています。
20年以上前の旧車ともなればクルマ用のエンジンオイルと共用せざるを得ない状況もあり、Unil opal【ユニルオパール】でも旧車バイクへの推奨オイルがクルマ用のエンジンオイルが掲載されていたりします。
当時はまだまだ、エンジンオイルは鉱物油中心で、化学合成や、化学合成オイルを構成する添加剤も発展途上だったということも一つの理由でした。
長年潤滑と向き合ってきた者としてここで密かに断言しておきます。
質の悪いオイルであってもまめに交換していれば問題はないという多くの意見。
「それは間違っています」とだけ一言。
オイルで商売してる者に言われる筋合いはないとクレームが来そうですが、、、
そして二輪と四輪はマーケットも違い、独自の流通網となっていたりします。
Unil opal製品の日本国内輸入・発売元である日本ユニバイト株式会社では1985年創業以前より40年にわたり活動してきた潤滑剤事業で、あらゆる産業設備の潤滑トラブルと向き合ってきた状況下、約8年前にユニルオパールの国内輸入・発売元としてまず四輪用の潤滑油の営業活動を中心に行ってきました。
2019年頃にはユニルオパールのバイク用オイルについてラインナップが揃ったというアナウンスが弊社に届いていたように記憶しています。
しかし、すぐには活動開始できず、2021年夏よりゆっくりマーケティングを開始し、2022年にようやく、販売活動を開始した次第です。
マーケティング活動を支えてくださっている方々と多くのライダーのテストリポートを睨みながら、Unilopalの二輪車用専用オイルも四輪用の人気に劣ることのない製品であることを認識できる状況となりました。
ご存知の通り、当社が運営するユニルオパールの専用サイトは下記の通り、
ちょっと紛らわしいと思いますが、ユニルオパールのバイク用オイルに関する記事はしばらくの間、当社コーポレートサイトのスタッフブログ
https://univite.co.jp/category/blog/
こちらで掲載していきますのでご笑覧いただければ幸いです。
三井 雅宏