ドライセパレーターをエアラインに導入することにより、以下のような効果が得られます。

効果

空気圧機器のトラブルを軽減します

空気圧装置は、それぞれが一要素に過ぎないとはいえ故障すれば装置機械の運転そのものの停止を招く可能性がありその損失は大きいため、高い信頼性と安全性が要求されます。
そういった空気圧機器のトラブルの多くは、小さな異物の混入や水滴によるものです。ドレン、不純物、水分を除去することで、機械のトラブルは減少し、トラブルの際の症状も軽くなり、機械の稼働率アップに繋がります。

空気圧機器の動作を安定させます

小型化された方向切替弁等の多くは、非常に細かい流路を持ったパイロット方式のため、この流路にドレンが入った場合には応答性の遅れ、作動不良、誤作動等が簡単に発生してしまいます。
またドレンは空気圧機器の潤滑油を洗い流してしまい、不安定作動の原因にもなります。
ドライセパレーターによりドレンを取り除くことにより、空気圧機器は安定して動作するようになります。

機械寿命の延命に貢献します

コンプレッサから排出されるドレンは高い酸性を帯びており配管等に溜まると錆・腐食の原因になります。
さらに、エアシリンダや電磁弁、速度制御弁にドレンが侵入すると、固着現象などにより、作動不良を起こします。
また、ドレンは物質を溶かす性質もあるため、機械寿命を短くしてしまいます。
ドレンや水滴を確実に除去することにより、空気圧機器は本来の機械寿命をまっとうできるようになるのです。

空気圧機器の精度を改善します

圧縮空気の質が悪いと流路の閉塞、固着現象、異物のかみ込みなどにより、動作に誤差が生まれ、精度が劣化する場合があります。
また、製品に直接エアをブローするようなケースでは、ドレンや水滴が製品に触れることにより、不良品が発生します。
ドライセパレーターは、空気圧機器の精度向上にも威力を発揮するのです。

空気圧機器の保守業務を軽減します

空気圧機器やエアラインの保守作業の際、ドレンや水滴が多く発生していると、手間も時間もかかってしまい、装置機械の停止時間が長くなり、機械の稼働率に影響します。
また、フィルタなどの交換部品の交換サイクルも短くなってしまいます。
ドライセパレーターの導入により、保守業務の軽減を実現します。

他の除湿清浄装置の補助としても最適です

通常、水分に対しては、アフタークーラー、エアタンク、冷凍式ドライヤ、用途によっては吸着剤方式の装置などにより除湿を行います。
これらの除湿装置から長いエアラインを通っている間に再び結露し、湿気を含む可能性があるため、エアラインの端末処理としてもドライセパレーターは有効です。
また、油分に対しては、オイルミストフィルタなどで除去を行いますが、その『粗取り』としてドライセパレーターを使用することにより、フィルタの交換サイクルを改善することができます。

特徴

ドライセパレーターには、他の圧縮空気除湿清浄装置よりも優れた点が多くあります。

メンテナンスフリー

ドライセパレーターには交換部品が一切ありません。オプションのオートドレンを取り付けることでドレン排出も自動化され、完全メンテナンスフリーを実現できます。
エアラインに設置するだけで、性能劣化や故障もほぼゼロ。優れた耐久性で、安定した清浄エアを供給し続けます。

電源不要

ラインを流れるエアの力で動作するので、外部の電源などは不要。経済的な上、配線などの必要がありません。

※構造上、いくぶんエアの圧力損失は発生します。

交換部品不要

フィルタなどの交換部品を使用しないため、ランニングコストがかかりません。
部品交換のためにラインを止める必要もなく、交換時のトラブルとも無縁です。

露点管理不要

超高速サイクロン方式の除湿装置ですので、面倒な露点管理の必要はありません。細かい温度に関わらず、圧縮空気に含まれる水分を除去します。

安定性抜群

ドライセパレーターの構造は、掃除機のサイクロン方式と類似しています。しかし、その歴史はサイクロン掃除機よりも古く、販売開始からすでに25年以上の歴史を持つ、ロングセラー商品なのです。その間、大きなトラブルの報告もなく、累計販売数は15,000台を超える、自信を持ってお勧めできる信頼の商品です。
製品保証期間も1年間あり、安心して導入していただけます。

長寿命設計

時間経過による性能劣化が少なく、故障もほとんどありません。ノーメンテナンスで、ドレン除去・除湿性能が長期間持続します。
ご使用条件にもよりますが、7年〜10年程度は安定して使用可能な、長寿命設計です。

小型・軽量

一般的なエアドライヤに比べると小型・軽量で扱いやすく、取り付けの手間もかかりません。場所も取らないため、エアラインへの導入も容易です。

ノンフロン

フロンガスは使用しておりません。